プロフィール
よくやった!

プロフィール
サイト運営者のよくやった!です。

もっと詳しい情報はこちら⇒
詳しいプロフィールはこちら

よくやった!をフォローする

ばんえい競馬においてよく使われる刻むや詰まるなど用語について解説

第1障害を上がる2頭の馬と騎手 競馬

1.はじめに

ばんえい競馬の用語についてまとめた本記事では、競馬においてよく使われるきざむ詰まる追うなどの用語について解説しています。
ばんえい競馬の用語について知識を得る上で、この記事が少しでもお役に立つことができればと考えてます。

2.ばんえい競馬で使われる主な用語

2.1 刻む

刻む光景

ばんえい競馬では、一気にゴールまでソリを曳くことは難しいため、馬は第1障害から第2障害の間で進行を止めながら進むことが一般的です。
これを「刻む」と言います。

馬は適度に休息を取らなければなりません。
休み過ぎると他の馬に追い抜かれてしまい、逆に休まずに一気に進むと体力が消耗し、障害をクリアすることができなくなる可能性があります。

「刻む」は体力の配分とペース配分の戦略的な要素です。
適切なタイミングで休息を取りながら進むことで、馬の体力を効果的に使い、障害を成功裏に乗り越えることを目指します。

2.2 詰まる

詰まる光景

ばんえい競馬では、第2障害を下りた後、騎手の意志で馬を止めてはいけません。
しかし、馬が疲労により勝手に停止してしまうことがあります。
これを「詰まる」と呼びます。

実況では単に「止まった」と表現されることもあります。

「刻む」とは異なり、「詰まる」は騎手が意図的に止めるのではなく、馬自身が疲労により進行を停止することを指します。
同じ「止まる」という行為でも、騎手が制御する「刻む」とは異なり、馬が自然に停まってしまう「詰まる」とは全く異なる状況です。

2.3 追う

追う光景

手綱を使って馬の尻を叩いたりして前進させることをいいます。

手綱を使って馬に力強く刺激を与え、加速や進行方向の指示を行います。

2.4 バイキ

バイキの光景

止まっている状態の馬を動かすために騎手が行う手綱の使い方を「バイキ」といいます。

騎手は大きく手綱を引いて馬に強い刺激を与え、その反動を利用して馬に勢いをつけて前進させます。
バイキは馬を再び動かすためのアクションであり、騎手の力強い手綱の引きによって馬が反応し、再び動き出すことが期待されます。

2.5 膝を折る(膝をつく)

膝を折る馬の光景

障害に挑む馬がバランスを崩して伏せるような状態になることを「膝を折る」といいます。

ただし、実際に膝が折れるわけではなく、レース後、馬が問題なく歩いて厩舎に戻ることがほとんどです。

すぐに立ち直せる場合もあれば、馬具が邪魔になるなどして立てず競走中止となる場合もあります。

2.6 かかり

かかりの光景

第2障害の手前で休んだ馬が再び動き出し、障害に挑む際の勢いや進み具合を表す言葉として「掛かり」という言葉が使われます。

例えば、「掛かりがよくなった」という表現は、馬がスムーズに障害を乗り越える勢いが増したことを意味します。

なお、ここでの「掛かり」はサラブレッド競馬における「掛かる・引っ掛かる」とは異なる概念であり、別の意味合いを持つことにご注意ください。

2.7 ひと(一)腰 ふた(ニ)腰

第2障害下で制止状態から一気に頂上まで上がることを「一腰で上げる」といいます。

これは障害に挑むうえで理想的な形であり、一度の動作で順調に障害をクリアすることを指します。
しかし、途中で止まってしまった馬は再び動いて頂上を目指す必要があります。

2回目で頂上までたどり着ければ「二腰で上げる」と言い、3回目なら「三腰となります。

2.8 天板(てんばん)

天板の位置

第2障害の頂上には平らになっている部分があります。
この平らな部分を「天板」といいます。


天板は障害の頂点であり、馬が順調に障害をクリアしてそこに到達することが重要です。
なぜなら、馬の前肢が天板にかかれば、そのままスムーズにソリまで上げることができるからです。
つまり、馬たちが目指す目標は、まずは天板に届くことです。
天板への到達が成功すれば、障害に挑む馬たちは次の段階に進むことができます。

2.9 能力検査

能力検査

デビュー前の馬たちは「能力検査」という実践的なテストを受けます。
この検査では、一定のタイム内に入らなければデビューすることができません。

能力検査は、特に新年度が始まる4月に行われ、デビューを控えた2歳馬が多数参加します。
そのため、この時期の能力検査は注目を集めるイベントとなります。

能力検査でのタイムやレースぶりは、新馬戦の予想において重要な要素となります。
馬の能力や実力を示す指標として参考にされるのです。
デビュー前の馬たちは能力検査で自身の競走能力を示し、その結果が将来のレースでの成績にも影響を与えることとなります。

2.10 ロードヒーティング

ロードヒーティングとは、ばんえいの走路は冬になるとヒーティングシステムが稼働し、厳冬時マイナス20℃を超える冷え込みになっても馬場が凍らないようするシステムのことです。

2.11 キンタロー

キンタローは、ばんえい競馬史上初めて賞金1億円台を達成した、最強馬です。

昭和54年にデビューし、その後も強さを誇りました。102戦中32勝という素晴らしい戦績を持っています。

キンタローはペルシュロン系の牡馬であり、美しい青毛の馬でした。彼の獲得した賞金総額は1億1600万円以上にも上ります。この記録は当時とても驚異的なものでした。

3.おわりに

ばんえい競馬の用語のきざむ詰まる追うなどについて、ばんえい競馬の初心者でも理解しやすく解説しました。
これらの用語を知っていると、ばんえい競馬のレースをより楽しめます。

ばんえい競馬は馬の力だけでなく、騎手の技術やレースの展開も重要です。
また、ばんえい競馬は馬が一生懸命にソリを曳く姿を見ることができる素晴らしいスポーツです。


なお、「ばんえい競馬の見方、楽しみ方についての解説」につきましては、以下の記事にて詳細を記載しておりますので、ご興味をお持ちいただけましたら合わせてご覧ください。

    PAGE TOP