1.はじめに
「はじめての乗馬」は、これから乗馬を始める方にとって最適な入門書です。
私自身が乗馬を始めた際、この本を手に取り、馬の扱い方や乗馬の基本を学びました。
今でも初心に立ち返りたい時には、この本を見返すことがあります。
それほど、この本は乗馬の基本をしっかりと学べる内容となっており、初心者にとって頼りになる一冊です。
1.本の紹介
この本では、まず馬の種類や表情、馬体の名称といった基本的な知識から始まり、馬具の種類とその使い方、馬装の仕方といった具体的な技術までを網羅的に解説しています。
乗馬の基本姿勢や、常歩、速歩、駈足の三種の歩様の習得方法も詳しく説明されており、乗馬初心者が着実にスキルを身につけられるように配慮されています。
また、馬場での図形の取り方や、馬の扶助(馬を操るための合図の出し方)、さらには障害馬術に至るまで、乗馬全般にわたる知識が詰まっています。
2.監修者について
この本の監修者である故千葉幹夫氏は、昭和39年の東京オリンピックと昭和43年のメキシコオリンピックで総合馬術競技に出場した経験を持つ馬術家です。
千葉氏は、北大獣医学部を卒業後、JRA職員として活躍し、フランスの名門ソミュール騎兵学校で騎乗・調教技術、指導方法を学びました。
帰国後は、JRA内外で日本全国の馬術競技者にその技術と知識を伝え、指導者として多くの後進を育成しました。
千葉氏の豊富な経験と知識が詰まったこの本では、単に技術的な側面だけでなく、馬の習性や表情の読み方など、馬とのコミュニケーションを深めるための理解を深めることができます。
千葉氏が長年にわたって培った知識を基に、馬に対する深い理解と配慮が感じられる内容となっており、特にこれから乗馬を習い始める方々にとって非常に貴重な情報源となるでしょう。
また、千葉氏は馬事公苑の苑長を務めた後、遠野馬の里の前身である職員養成所の所長として、乗用馬育成にも大きく貢献しました。
千葉氏の尽力により、日本の馬術界は大いに発展し、2024年のパリオリンピックにおける日本の総合馬術団体の3位入賞にも彼の影響が感じられるほどです。
なお、千葉氏に関する記事につきましては、以下の記事にてリンクを貼りますのでので、ご興味をお持ちいただけましたら合わせてご覧ください。
https://hokudai-horse.xsrv.jp/tuisouroku/chiba.html
https://jra.jp/ebook/Dressage_Training/pageindices/index5.html#page=5
3.おわりに
千葉氏の遺した知識と技術が凝縮されたこの本は、初心者が乗馬を始める際にぜひ手に取ってほしい一冊です。
これから乗馬を学ぶ方々にとって、基本をしっかりと学び、馬と真剣に向き合うための最良のパートナーとなるでしょう。
この本をご覧になりたい方は、以下のサイトから購入、または他の方法での購入でも構いませんので是非取り寄せていただければと考えております。